primevideoでアニメの1期と2期を見ました。
通して見て、とても魅力的な物語とともに根本的な価値観と考え方について色々と思うところがあったので、感想とともに記しておきます。
アニメではファイナルシーズンも展開されています。どんな物語になっているのかこれから見るのが楽しみです。
BEASTARSとは
名門高校チェリートン学園で、アルパカの生徒が食い殺される『食殺事件』が発生した。犯人は捕まらず、校内には不安が広がる。被害者と同じ演劇部の変わり者・ハイイロオオカミのレゴシにも疑いの目は向けられるが、レゴシは目立たずに生きたいだけの、不器用で心優しい青年だった。ところがその夜。裏庭でドワーフウサギの女子生徒に我を忘れて襲いかかってしまったことで、レゴシの人生は大きく変わり始める……
TVアニメ「BEASTARS ビースターズ」 ↗
引用元は第一話のあらすじです。いきなりインパクトの強い展開で、ぐいぐい引き込まれる物語です。これは絶対に面白いと冒頭の段階で確信しました。この衝撃的な流れにあわせて、物語中にキャラクターのことや世界観のことが巧みに理解できるようにキーワードが散りばめられていきます。もうこの段階で大好きになりました。
アニメで導入を知りたい方向けPVです。10分ほどありますが、とても魅力的であっという間に見終わります。そして続きを見たくなるでしょう。
アニメのことなら文章よりアニメーションで!と思う方にはぜひPVを見てみてほしいです。世界観やキャラクターなど、物語の導入として最適の映像になっています。
草食と肉食
BEASTARSでは、タイトル通りというかなんといいますか、登場するキャラクターは色んな種類の動物達です。
動物の分類ではざっくりと肉食と草食に分けられますよね。小学生くらいでなんとなく教わったような覚えがあります。
草食の動物達は文字通り草などを主食としているわけで、誰かに何かの危害を加えられるおそれはないのですが、肉食となると話が変わってきます。
肉とは動物の肉なわけで、一般的に考えて命をいただく行為です。
物語の中にも、食事シーンが描かれていますが、肉食と草食は基本的には分かれて食事をとっています。明確にゾーニングすることで安全性を確保しているのでしょう。また、メニューにも違いがあるようです。ネタバレ要素が多くなるとアニメを見る楽しみを奪ってしまいかねませんので、詳細は書きませんが、肉食の食事メニューは単純に肉が提供されているというより、配慮された内容の食事になっているようです。この辺りは実際にアニメを見て楽しんでください。
また、あらすじの紹介にもありましたが、主人公のレゴシはウサギの女子生徒に我を忘れて襲いかかってしまいます。果たしてこれは純粋に食欲だけで襲ってしまったのでしょうか。高校生という多感な時期、人間でも三大欲求の二つが並んだら、我を忘れるような状況ですぐに適切な判断ができるでしょうか。
睡眠・食事・性行為。これは人間に限らず動物にも当てはまる根源的な欲求です。興奮状態になった多感な時期に、睡眠はさておき食事と性衝動には、何か飢えるような衝動的で突き動かされるような本能のような共通点があるように思えます。
理性で分別をつけることのできない、どうしようもない衝動。レゴシの欲求に対する向き合い方にぐいぐい引き込まれながら、私ならどうするのか考えながら見ていました。
恋愛と人間関係
基本的に恋愛関係のよくあるパターンとしては、同種族の雌雄であることが多数派だと思います。
動物で、しかも肉食で異種族となるとその対象が性ではなく食として捉えて本能的な判断をすることが多いのだと思います。肉食同士の異種族であれば、それはまだ食よりも性の対象として捉えることがあるとも考えられます。ややこしい本能的な衝動との葛藤がある中で肉食と草食の恋愛が成立するのでしょうか。
もしそれが、食欲ではなく性欲だったら。この悩み方はその対象が食べることができることと、性行為に至る可能性があることの、両方を満たしてる必要があります。なかなか無いレアなケースです。マイノリティオブマイノリティです。
ただ、それでもあり得ないことでは無いです。
人間でも、同じ国の人同士で一緒になる人が多いとは思いますが、他国の人と一緒になることもままあります。
それに、異性だけではなく同性に惹かれる方々もいます。
動物という人間という範疇よりも広い構成要素の中でも多様な状況の描かれ方を見ていると、まるで現代の人間社会の縮図のようにも見えてとても考えさせられました。
人間でいうところの国際結婚であったり同性愛であったり、少数ではあれど確実に存在する方々と、恋愛に限らず人間関係の捉え方も様々ある中でどう考えて生きていくのか。
もし、好きだと思っているはずの相手を食べたくなってしまったら
この発想が私にとっては新鮮で残酷で強烈すぎる思考で、頭の中が沸騰しました。
これは物語を視聴していくうちに答えが見えてきますので、ぜひアニメで見ていただきたいです。
それとは別に、実際の人間社会でも様々な恋愛の形やLGBTなどの少数派の方々、また世代間のギャップに苦しむ人間関係など現実に潜む問題も浮き彫りにしていると思いました。
無視できない差別への意識
ある程度の集団で社会が構成されて生きていく以上、少数派の考え方や行動を取っていると必ず差別されます。これは必然です。同じ方向に進もうとしている時に、それに逆らおうとする異物は排除しようとするのは直感的な衝動だと思います。
ただ、理論的に思考できる生き物であれば、理解を求めて争いを避けようとするのが賢さだとも思います。
肉食と草食、性的指向、これらを含める社会構造の中には確実に差別は生まれます。
身体的な要素も、社会の中で作られた法律などのルールである程度の秩序は保てていたとしても、それぞれの心に刻まれた差別の体験はずっと残って反芻されます。
特に学校という集団では差別が顕著に生まれます。それは画一的に同じことをする集団なので、個性でそれぞれ差異が生まれるのが当然だからです。
話がそれますが、学校で呼称される「いじめ」は暴行や暴言や器物損壊をまとめて誤魔化した言葉だと思っています。「いじめ」という表現は今すぐにやめて、全て警察に通報して事件化した方が良いと思っています。
弱さ・強さとは
では、この社会の中での強さと弱さとは何でしょう。
愛情や友情を信念に持ち、即行動できることが強さでしょうか。
力の強い者に守られている状況をつくることは弱さでしょうか。
性的な魅力をアピールして周りを利用するのは強さでしょうか。
好意を持つ相手の色々なことを許してしまうことは弱さでしょうか。
色々なことを思いました。強さと弱さについて。これらは単純に状況や個性だけではなく、それぞれの周りを構成する集団の友情であったり、特別な愛情ゆえの譲れない想いも関係してきます。
BEASTARSでは、最初期からこの強さと弱さについては折々に触れられているように思えます。
直感と考察で目が話せない魅力的な作品
ここまで、作品の内容よりは、私の感想とそこから思考した物事についてつらつらと語らせてもらいました。思いのままに並べたので、取り留めもなかったかもしれません。
それくらい、思わず目に入った行動や発言について、考えさせられることの多いとても面白い作品だと思います。
それと同時に、主人公をはじめ登場キャラの成長も熱く魅せられる物語が面白いです。
BEASTARSの中に存在する、差別・愛情と友情・強さと弱さ・希望。これらを少しだけ気にしながら視聴すると、より味和深く物語を堪能できます。
アニメから入ったので、ファイナルシーズンまで全て見終えてからコミックを読もうと思います。
アニメのファイナルシーズンがどのように演出されるかも楽しみですね。
最後までご覧いただきありがとうございます。アニメ鑑賞、楽しんでいきましょう。
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