今回はフィルムシミュレーション比較の第2段です!
第1段ではプロビア(PROVIA)とベルビア(VELVIA)とアスティア(ASTIA)を比較しました。
前回と同じくフィルムシミュレーションブラケットを使用して、下記の3つを比較します。
今回はなぜこの3つなのかと言いますと、桜が咲き始める春は個人的にアスティアを多用します。一番彩度と階調のバランスが切り詰められていると思うからです。それとは別に、普段の家族や友達との記念撮影や思い出撮影にはプロネガスタンダードをよく使っています。実際に見ている色味に一番近くて軟らかい階調なので、振り返って見返した時にすぐに撮影時を思い起こせるからです。最後のクラシッククロームはスナップをする時には一番最初に選ぶのが大抵これだからです。独特の色味と硬めの階調で、FUJIFILMは色が良いと広まり始めたのはクラシッククロームが大きなきっかけじゃないでしょうか。
私が普段使い分けることが多いこの3つのフィルムシミュレーションで前回と同様に色別の作例を並べつつ色や階調について語っていきます。サムネでバレバレだと思いますが、カメラと設定については後ほどさらっと書いています。最後まで見ていただけると嬉しいです。
写真は小さめのサイズで並べていますが、タップすると拡大できます。写真全体で見比べた方が色の違いは分かりやすいと思いますが、階調など詳細を確認したい場合には大きく表示して確認してください。
青系の表現



桜の写真ですが、空の青に注目してください。



逆光気味と順光の2パターンを並べてみました。どちらも青の表現に差はなさそうです。プロネガスタンダードは春のかすみのような、この時期にみられるくすんだ空の色がよく再現されていると思います。また、アスティアは美しく鮮やかな青色が出ています。晴れの印象としては最高の青じゃないでしょうか。クラシッククロームは緑が混ざったような独特の色表現になっています。個性的でこれもまた印象的な色表現だと思います。
緑系の表現



たんぽぽ



スノーフレーク
たんぽぽの綿毛と逆光のスノーフレークです。これはハイライトとシャドウ側の色味の違いが分かって良い作例が並べられたと思っています。プロネガスタンダードはとてもナチュラルです。見た目通りの緑色が出ています。アスティアはそこから彩度がギリギリのところまで持ち上げられている印象です。風景写真にとても合うと思います。クラシッククロームはとても落ち着いた緑色になっています。主張せず控えめな色味です。渋い緑色といった印象です。
これは余談ですが、スノーフレークは遠目に見ていた時はスズランかなと思っていました。よく似たかわいい形をしてますよね。このかわいい見た目に惹かれて吸い寄せられるようにカメラを持って近づいたのですが、近くで見て初めてスノーフレークだって気づきました。違いは斑点があるかどうかと、葉っぱの細さかな。よく似てますよね。どちらも好きなお花です。
赤系の表現



寒椿
なかなか真っ赤なモデルを見つけるのが難しくて、ようやく見つけたのがほぼほぼ赤色の寒椿でした。真っ赤というよりは濃いピンクと赤の間くらいの色のお花です。赤系の発色について、プロネガスタンダードとクラシッククロームは実際の赤色より控えめに表現されている印象です。逆にアスティアは少し彩度が強いと感じるくらい誇張されて見えます。赤に関してはこの間くらいの色表現が欲しくなるかもしれません。ただ、赤は飽和しやすい色でもあります。プリントすることとモニターで眺めることを考えると、控えめな表現になっている方が、観賞用としては適切なのかもしれませんね。
黄色系の表現



たんぽぽ



スイセン
黄色系にはたんぽぽとスイセンを撮影しました。スイセンについては内蔵NDフィルタをオンにして絞り開放で撮影しています。NDフィルタを使うと、ほんのわずかに青被りするような気がしています。比較して初めて気が付くくらいのわずかな差なので、普段気になる方はいないと思いますが、色にとても敏感な方は似た写真を並べると違いに気づくかもしれません。
これもまた、プロネガスタンダードはとても見たままの忠実な色味です。アスティアは忠実さそのままに彩度が上がっています。クラシッククロームの黄色がまた独特で、黄色の表現としては一番好みかもしれません。私は仕上げたい印象に応じて、アスティアとクラシッククロームを使い分けています。夏のひまわりにアスティア、蝋梅など渋さも欲しい時にはクラシッククロームに設定するのが好きです。



オレンジ色に関しては黄色系の色の出方と同じように感じますので、黄色系として同じくくりにさせていただきます。
ピンク系の表現









桜
今回一番しっかり比較してみたかったのが、このピンク色です。桜といえば、白っぽいものからしっかりしたピンク色のものまで種類が多いですよね。どのフィルムシミュレーションを選ぼうか迷ったりしませんか。私はけっこう悩みました。そこで、どれが良いのか比べてみました。
並べてみて思ったのは、やっぱりピンク系に関してはアスティアが一番好きです。鮮やかさも階調も、桜にはぴったりだと思います。ナチュラルなプロネガスタンダードも渋めなクラシッククロームも捨てがたいのですが、暖かさを迎えるこの季節とこのお花には、私ならアスティアを選びます。順光と逆光でそれぞれ並べていますので、ぜひタップして拡大して見てください。



また、今回の撮影時に偶然みつけたのですが、白とピンクが美しく混ざっている椿を見つけました。なんていう名前なのか知りたくて検索したり図鑑を見たりしているのですが、名前がはっきりしません。絞り乙女か、五色椿かな。機会があれば詳しい人に聞いてみたいです。



芝桜
濃ゆいピンク色、マゼンタともいえる色の芝桜も撮影しました。こちらは早朝の日陰で撮影したところ、少し青被りしているように見えます。
この色もピンク系に含めてみましたが、ここまで濃い色だとアスティアはくどく感じます。プロネガスタンダードくらいの彩度が心地よいと感じます。クラシッククロームも少し色味が変わっていますが、これはこれで落ち着いた良い色味だと思います。
紫系の表現



ムスカリ



ホトケノザ
紫にはこの2種類のお花をピックアップしました。順光と逆光と撮影条件が違うこともあるのですが、ムスカリの色がアスティアで撮影したものは紫色が青側に少し変化するように彩度が高くなっています。少しでも青みがある紫は青が強く出るのでしょうか。プロネガスタンダードについてはどちらのお花もやはり忠実な色味に感じます。クラシッククロームはなんだか深みのある紫に思えます。ホトケノザに関してはアスティアの彩度高めな表現でも魅力的ですね。
白っぽい桜に合うのは
























桜
白っぽい色の桜を寄ったり引いたりしながらたくさん撮影しました。さて、白っぽい桜を一番引き立てるフィルムシミュレーションはどれだと思いますか。
空の青さでは、ビビッドな青さのアスティアが白を引き立てているようにも見えますし、クラシッククロームの渋い色味も白さが際立っている風にも捉えられます。また、ハイキーに撮影した写真に関してはプロネガスタンダードを柔らかな色と階調が白さにとても似合っているようにも感じます。
また、お花の部分に関して見てみると、プロネガスタンダードは階調柔らかく繊細な白に見えます。アスティアは花芯部分のピンクを引き立てて、鮮やかな美しさを感じます。クラシッククロームは彩度控えめなおかげで白が際立ち、硬めの階調であることで桜の存在感を強く出しているように見えます。
あなたにとってはどんな表現がベストだと思いますか。
3つのフィルムシミュレーションの印象と使い分け
PRO Neg.Std(プロネガスタンダード)
私にとってのプロネガスタンダードは、「ザ・普段使い」です。今回は比較することが前提だったので出来るだけカスタムしませんでしたが、普段の使い方としてはカラーを+2にすることがほとんどです。こうすることで彩度がより見た目通りの忠実なテイストに近づくと思っています。
こちらの記事でプロネガスタンダードの設定カラー+2の写真を載せています。今回の写真とも比較してみてください。
また、プリントしてお部屋に飾った時にとても馴染みます。長期的にのんびり眺めていて飽きない彩度と階調です。家族と相談してプリントして飾る写真を選ぶ時も、最終的にプロネガスタンダードで撮影した写真が選ばれることが多いです。
FUJIFILM公式ではスタジオでライティングを組んで、コントラストを作り出す環境に適したフィルムシミュレーションだと説明があった気がしますが、個人的には自然光でも使いやすいフィルムシミュレーションだと思っています。
ASTIA(アスティア)
お花や自然風景の写真撮影や、綺麗な風景のスポットでの記念撮影にもピッタリです。今回の比較をしてみて、やはり風景写真にも人物にも使いやすいフィルムシミュレーションだと再認識しました。そして、絶妙に切り詰めた階調と、ギリギリを攻める鮮やかな彩度が大好きです。私の勝手なオススメですが、アスティアのフィルムシミュレーションを使う時には、一切カスタム設定をしないでホワイトバランスもオートにしましょう。これがアスティアのフィルムシミュレーションの魅力を一番引き出せていると思っています。旅行の時にもアスティアは活躍できるような気がしています。
CLASSIC CHROME(クラシッククローム)
秋冬のスナップや、シリアスなムードを出したい時にはクラシッククロームは大活躍します。それにここまでに書いてきて重複になりますが、特定の色に関してはとても魅力的に感じますので、その色がメインになるお花を撮影する時にはクラシッククロームを選ぶことが多いです。また、個人的にはプロネガスタンダードと同様にカラーの設定を+2にして撮影することが多いです。特に、特定のモデルを決めていないスナップの時にこの設定にしておくと、印象的なカットが撮れることが多いように感じています。また、ホワイトバランスを細かくカスタムすると、クラシッククロームは幅広く印象の変わった色調の写真を簡単に仕上げやすいと思っています。もともと独特の色味を作り上げられているので、ホワイトバランスを少しずつ変えるだけでも印象の違う色味になります。シンプルなスナップに飽きた時には、クラシッククロームでホワイトバランスを変えながら遊んでみるのも楽しいですよ。
撮影設定と使用したカメラ
フィルムシミュレーションブラケット撮影時のカスタム設定はこちらです。
前回はシャープネスとノイズリダクションを−4にしていましたが、今回はよりニュートラルな設定にしたくて0に設定しました。ただ、全ての撮影後にグレインエフェクトが入ったままになっていたことと、ブラックミストフィルターが付けたままになっていたことに気づきました。せっかくたくさん撮影したので、このまま使いました。結果的にこの2つの組み合わせの相性の良さも伝わっていると嬉しいです。
こちらを使用しています。ハイライトや点光源がほわっとするところと、階調が少し柔らかくなるところが好きです。
また、カメラはX100Fを使用しました。やっぱり常に持ち歩いていたい、大好きなカメラです。
私がなぜX100Fを使うのかと、最新のX100VIに買い替えないわけはこちらをご覧ください。
ぜひとも今回の写真と合わせて、前回の比較もチェックしてみてください。プロビア(PROVIA)とベルビア(VELVIA)とアスティア(ASTIA)を比較しています。
最後までご覧いただきありがとうございます。写真撮影、楽しんでいきましょう。
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