多数あるXF望遠ズームレンズは隙が無いラインナップ
XFレンズの中でも望遠ズームはなかなか数も多くどれを選ぶが迷ってしまう方もいらっしゃるかと思います。そんな中でもニッチな需要を例に、XF55−200の魅力を作例と共にレビューしていきます。
発売日は2013年5月25日。すでに発売から10年以上が経過しているレンズですが、同じ焦点域のズームレンズは出てきませんね。光学的には今でも充分に良い写りだと実感できるレンズです。
主な仕様
主な仕様 | レンズ | FUJIFILM X Series & GFX – Japan ↗より
型番 フジノンレンズ XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS レンズ構成 10群14枚
(非球面レンズ1枚、EDレンズ1枚、
スーパーED1枚)焦点距離 f=55-200mm (35mm判換算:84-305mm相当) 画角 29°- 8.1° 最大口径比(開放絞り) F3.5-F4.8 最小絞り F22 絞り形式 羽根枚数:7枚(円形絞り) ステップ段差:1/3ステップ(全17段) 最短撮影距離(撮像素子面から) 標準 1.1m – ∞
マクロ 1.1m – 3m最大撮影倍率 0.18倍(T端) 外形寸法:最大径×長さ*1 (約) ø75mm × 118mm(W端)
ø75mm x 177mm(T端)質量*2 (約) 580g フィルターサイズ ø62mm
ただ、比較は超控えめにざっくりとだけしますのでお気軽に読み進めてください。

55mmスタートの画角は切り取る風景写真にちょうど良い
55mm (換算85mm)という画角は実はとても切り取る風景を写すのにぴったりハマりやすかったりします。
もちろん50mmスタートでも良いのですが、XF50-140mmは手持ちで動き回るには重く、XC50-230mmはf値が若干暗めなのでシャッタースピードが遅くなるか感度を上げるかを迫られがちです。また、XF70-300mmになると画角が狭くなり、中望遠的な風景は個人的に撮影しにくいと感じています。
間を取ったXF55-200mmは手持ちでも撮影しやすくf値も明るめで、まさに「ちょうど良い」という言葉がぴったりです。


このように「注視した風景を切り取る」撮影にとても使いやすいです。
望遠側の200mmはお花のクローズアップ撮影で本領発揮
次に望遠側です。200mmという焦点距離は、大きめのお花畑などの近づくことが出来ないけれど一輪をクローズアップしたい時に大活躍します。
私にはXF50-140mmの望遠端では焦点距離が足らないことが多くレンズも重たいので、完全に手の届かない距離感のものをアップで撮りたい時にぴったりハマる焦点距離だと実感しています。



手持ちでも望遠ズームとしては軽い部類なので扱いやすく動物や虫を含めた撮影もしやすいです。
AFもよほど素早い動きでない限り余裕で間に合うという体感です。あくまでも感覚ですが。
圧縮感のある風景撮影も狙える望遠域
200mmという焦点距離があればぎゅっと圧縮したような風景も写せます。
クローズアップに特化した撮影ならばXF70-300mmの方が合うと思いますが、前述のように55mmスタートという部分が風景撮影のしやすさのキモになっています。


お花に関係した撮影をするなら一番オススメしたい望遠ズーム
とてもニッチな取り上げ方をしてしまっているのは自覚しているのですが、どうしても私自身の体験に基づいて紹介したかったのでこのようになりました。
XF55-200mmは色々な撮影に使いやすいことは間違いないのですが、特にお花が好きで撮影したい方にはぴったりです。
クローズアップの撮影がほとんどであれば、XF70-300mmの方が大きさも重さも同じくらいで、より長い焦点距離と短い最短撮影距離で撮影できるのでオススメできます。
さらに言及するならば、単焦点レンズの画角感の身についていない場合や、撮影場所での被写体との距離感や自分が動ける範囲を把握しきれていない場合に特に扱いやすいのがこの望遠ズームです。
もし、ポートレートを目的に望遠ズームで撮影されるのであれば、XF55-200mmよりもXF50-140mmの方が写りも使い勝手も良いでしょう。
購入に関しては、中古も一つの選択肢ですが、販売店によっては新品がお値打ち価格で出ていることもあります。長く使うのであれば新品購入も良い選択肢になります。私は新品で購入しました。


XF55-200mmはお手軽にお花を大きく写したり、お花を絡めた風景を写す時にとても扱いやすい望遠ズームレンズです。
お気に入りを並べますので最後まで見ていただけると嬉しいです。写真撮影、楽しんでいきましょう。








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