みなさんローリングストックって知ってますか?
英語で書くとrolling stockになるかと思うのですが、英語での意味は「鉄道車両」や「運輸業の貨物自動車」になるそうで、日本で見聞きするローリングストックとはまるで意味が違います。
なので、日本で普段見聞きするローリングストックは和製英語なんですね。
今回はミニマリストとしても活用しているローリングストックのお話です。
改めてローリングストックとは
「ローリングストック」とは、普段の食品を少し多めに買い置きしておき、賞味期限を考えて古いものから消費し、消費した分を買い足すことで、常に一定量の食品が家庭で備蓄されている状態を保つための方法です。
農林水産省より抜粋
農林水産省のサイトで紹介されているので引用させて頂きました。
基本的には保存食や備蓄用に紹介されていますが、私の場合は、保存食兼備蓄に加えて日用品にも適用しています。こうすれば、必要以上に物の数が増えることを防いで、何がいくつあるのか把握しやすくなります。
また、引用元に農林水産省のサイトを選んだのは、言葉の意味の紹介以上に基準や参考にする具体例が多いからです。何をどれくらい買ったら良いかが分かりやすく紹介されていますので、まだ見たことのない方はぜひ参考にしてみてください。
私の場合のローリングストック実例
それでは一例として私が何をどのようにローリングストックしているのか紹介します。緊急避難用のバッグに入れている物の一覧です。
食品(保存食含む)
常にきらさないようにローリングストックしている食べ物は、素焼きのアーモンドです。以前はミックスナッツを食べていましたが、くるみやカシューナッツの油っぽさが気になってからは、アーモンドのみを食べるようになりました。
これは普段からほぼ毎日食べている大好きなおやつです。出かける時にジップロックに入れて持ち歩いたりするくらい好きです。1袋は常に備蓄してます。
アーモンドをおやつとするなら、食事の備蓄としてはツナ缶を常に置いています。私の場合は6缶常備することにしていて、5缶以下になったら次をポチっています。スーパー等で鮮度のイマイチな魚を買うくらいならツナ缶の方が良いと思ってます。
缶詰に関しては、他の魚の物もいくつか試していたのですが、鯖もイワシも秋刀魚も試して最終的に定番化したのはツナ缶でした。
油っぽいのが苦手なのでツナ缶はオンオイルの物を選んでいます。これも美味しいです。普通に1日に1缶くらい食べてます。
それから飲用水は備蓄として必須です。2リットルペットボトル派と500mlペットボトル派に分かれると思いますが、私は2リットル派です。ゴミが減らせるし、1日でどれだけ水分を摂ったのかが分かりやすいので。お子様が何人かいらっしゃるご家庭でしたら、500mlの方が扱いやすいかもしれませんね。
最低3本(6ℓ)備蓄するようにしてますが、水は嵩張って重いです。ちゃんと持ち運べる量ずつバッグに備蓄しましょう。
あと備蓄や保存食としてはよくレトルト食品が挙げられていますが、私の場合はレトルト食品を普段から食べることがない(あんまり好きじゃない)ので備蓄していません。
その代わり普段から朝ごはんにしているオートミールごはんを常備しています。こちらは朝ごはんの時にはレンジを使ってふっくら美味しく出来ますし、災害時には水や牛乳等でふやかせばそのまま食べられます。水でふやかしてツナ缶と混ぜるだけでもけっこう美味しいです。
それに緊急時に私自身が困った経験としては、炭水化物に偏った栄養の食事による便秘です。経験された方は分かると思いますが、トイレにあまり時間のかけられない環境で、なかなか出なくて苦しいのはかなり身体的にも精神的にもキツイです。
このオートミールごはんは食物繊維が多めに入っていて、いわゆる腸活に良いのもあって朝ごはんに取り入れ始めました。かなり効果はあると思います。毎日の朝食にも備蓄にも出来るオートミールごはんオススメです。
これを最低2袋(600g)は備蓄するようにしています。たまに楽天でお得にまとめ買い出来るので、必要になったタイミングでAmazonと楽天を比較しています。
最後に紹介する備蓄兼食料品はスイーツです。ひとくち羊羹を買い置きしてます。羊羹ってじつは常温保存が出来て賞味期限の長いことを知っていますか?直射日光を避けて保管すれば非常用の備蓄にも活用できるんです。
私はこれが好きですぐ食べちゃうから結構な頻度でローリングストックしてます。甘いものは正義です。あと、身近な人へのちょっとした事のお礼に渡したりもします。
こちらは5・6個は常備する感覚でローリングストックしています。つぶあん・こしあん・抹茶の3種類あってたまに変えたりしてます。どれも美味しいです。
私の備蓄兼普段から食べる食料品のローリングストックの定番を紹介してみました。ぜひ、みなさんも普段の食事と備蓄を組み合わせたローリングストックを考えてみてください。
例えば、お米に関しては家に備蓄する意味では繰り返し購入していますが、緊急避難用のバッグには入れていません。緊急時には炊飯できる環境が整うとは考えにくいからです。私の場合はこんな感じに判断してバッグに入れておく物を決めています。
必要なかった備蓄が分かってくると、保存食にも必要最小限が見出せるのではないでしょうか。農林水産省の推奨も併せて検討していただくと、日本に多い地震を始めとした各災害に対して備えられるはずです。
日用品(災害用兼用)
備蓄といえば食料品ですが、日用品もローリングストックすることで、無駄な買い物を減らして持ち物を把握しやすくなります。
こちらも私が実際に使っている物を紹介してみます。
まずは歯ブラシです。これは半年に一度、定期検診を受けている歯科でオススメされたものを使っています。歯や歯茎の健康状態で、歯ブラシのサイズや硬さも選んだ方が良いそうですので、それぞれ歯医者さんに相談して決めるのが良いのではないでしょうか。
1ヶ月に1本くらいのペースで消耗するので、買う時は10本セットで十分です。避難用バッグにも1本入れています。個包装されているのも良いポイントです。私にはMSが合っているみたいです。
歯ブラシとセットで必要なのは歯磨き粉ですよね。
この歯磨き粉も歯科でオススメされて以降、何度もリピートしています。
また、フロスは色んなタイプの物がありますが、色々使ってみて一番良かったフロアフロスをローリングストックするようにしています。
フロアフロスは大きいお得用もありますが、いつでも持ち歩けるコチラをリピートしています。
歯磨き3点セットは食品の緊急避難バッグに一緒に入れています。食べたら歯磨きするの大事。
それから毎日使っている日焼け止めもローリングストックしています。
こちらは使用感が良くて繰り返し使っていますが、これよりもベタつかずに塗りやすい物があれば買い替えるかもしれません。
あと日用品として欠かせないのはマスクですね。コロナ禍に比べれば少し落ち着いた状況ですが、変異株が流行り始めていたりもしますし、風邪やインフルエンザや花粉症などにも有効なので必ず常備するようにしています。
快適ガードは耳掛けがソフトで使いやすい不織布マスクです。こちらは個包装になっているので、何個かずつに分けてバッグに入れて置けるところが便利で使いやすいです。
もう一つの欠かせないものは乾電池です。私の場合は緊急時のヘッドライトとハンドライトに対応出来るように、単三と単四をローリングストックしています。備蓄ではなくローリングストックとしたのは、普段からエアコンのリモコンや時計などの日用品とも兼用して普段使いしているからです。
電池はAmazonベーシックが安くて多くて消費期限が長くて良いです。電池は意外と使うので、残り10本以下になったら次をストックするようにしています。
以上の日用品は、緊急避難用のバッグに入れている物で、なおかつ日常でも使用している物に限定して紹介しました。人によってはこれでは多すぎるとか、足りない物があるとか、見比べると必要な物と量が分かるのではないでしょうか。
緊急避難用バッグを用意するために比較しても良いですし、参考にしていただければ嬉しいです。
最後にローリングストックする時に決めているルールがあります。
それは必要になったタイミングでのみ購入することです。
これは鉄則です。ネットで気軽に購入できる状況だからこそ出来ることなのですが、必要になった物だけ購入し、それ以外は購入しないことで必要以上に物が増えることを防ぐことができます。
ローリングストックのメリット・デメリット
デメリット
私が提案するローリングストックの活用方法としては、必要になったタイミングで必要な量だけ買うのがルールです。そのため購入するタイミングによっては最安値で購入できないこともあります。
また、ルールを破って「セールで安くなってるから今のうちに買っておこう」をやってしまうと、どんどん必要以上に物が増えて数が把握できなくなり、普段備蓄している量や場所も分からなくなって、「アレどこにしまったっけ?」とか「こんなとこにコレいっぱいある」という現象が起きます。
結果的にセール価格であれこれ買ってしまうより、多少値段が変動していても、必要な時に必要な物だけ買う方が結果的にお金を失わずに済むことの方が多いです。私自身が体験しました。
あれ?そうするとこれデメリットじゃない気がしますね。
メリット
ルールに沿って必要な物を必要なタイミングで購入するようにしておけば、必要以上に物の量が増えることはないです。それに把握もしやすいです。
なので、備蓄に限らず普段使っている物とできるだけ兼用できるように物をローリングストックしていくことで、生活を必要最小限の物量で快適に管理しやすくなるはずです。
私は全ての日本人はミニマストになった方が、災害対策もしやすく快適に過ごしやすいと思っていますが、それぞれ快適な物の量が違うことも分かっているつもりです。なので
必要最小限まで減らさないにしても、食料品や日用品を見直してローリングストックを取り入れることで、確実に管理はラクで快適になることは全ての人に共通するのではないでしょうか。
私自身はローリングストックを活用して、消費する物の管理がとても把握しやすくなりました。
ぜひ必要な物と量を色々と試していただいて、理想のローリングストックを見つけてみてください。
それと、一年か半年に一度、物と量の見直しをすることも重要です。見直すことでどんどん必要な物と量が最適化できます。
災害対策もしっかりした上で、少しでも、快適な物の量ですごせる人が増えますように。

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