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『全修。』が量産される異世界転生ものとは比較にならないほど面白かった話

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2025年1月5日から放送されていたオリジナルアニメ作品です。最近は原作のあるアニメがほとんどに感じてましたから、『全修。』はとても楽しみにしてました。

アニメ制作系アニメかと思ったら異世界転生もの

タイトルからして、アニメ制作に奮闘する物語だと思ってました。

このテザーを見た段階では私は完全にアニメ制作ものだと思い込んでいました。

第二弾テザー。このアニメを制作するアニメになるのかな?と思ってました。

メインPV。これを見てやっと異世界転生ものだと気づきました。

ビックリですよもう。お仕事バリバリがんばるぞってなるようなアニメかと思ってたら、1話で異世界に転生しちゃいますからね。それはもう物凄くスピーディーに。

しかもオリジナルアニメっていうこともあって、テンポがすごくハマってるし、キャラクターデザインも幅が広くてバラエティー豊か。

ストーリーにも、これから回収されるであろう伏線や小ネタが散りばめられていたので、1話を観た時にこれはすごく楽しいアニメになるって確信しました。

メタな発言やオマージュ表現がたっぷり

物語の中のキャラクターがメタな発言をするのって、私はけっこう冷めてしまうことが多いんですが、『全修。』は現実から異世界に転生しているっていう前提があるおかげで見事に成立しちゃってます。

「現実から異世界に転生したからメタなセリフが成立する」という構成を初めて観たかもしれません。別の異世界転生ものでもあるのかもしれませんが、独り言というかぼやきというかそういうテイストばっかりで、会話として成立しているのが初体験かもしれません。

また、明らかにこれってアレだよね?っていうオマージュ表現もけっこうあります。スケバンがセーラームーンだったり、巨神兵みたいのとか婆様的なキャラとか、マクロスっぽいミサイルが飛んだりとか。

決定的にお楽しみ一大要素だったのは、明らかにうたプリだよね?って思った超実在イグジスト。あれ?これって触れてはいけない方向性のアレなんでしょうか。

スタッフさん達がこういうおふざけや悪ノリテイストも全力で楽しんでるんじゃないかと思えるくらい、情熱を感じる歌唱と曲とアニメーション。すごく好き!

描いたものが出てくる召喚とその表現がすごい

ナツ子は異世界『滅びゆく物語』ではアーニメーターとして活躍を始めます。

アーニメーターって何?ターミネーターっぽいネーミング面白い。

ナツ子が描いたものが出てきて敵と戦う構図になるんですが、『滅びゆく物語』のキャラ達がすんなり「召喚」として受け入れている所もすごいです。『滅びゆく物語』は召喚はよくあることなのかな?

それに召喚されたものの表現もすごくて、まるで絵コンテから出てきましたっていうことが感じられるような赤や青の線画が残ったまま動き出す表現がすごく好きです。

ルークは金髪イケメンヒロイン

これは完全に個人的な想いですが、ルークは『全修。』においてはヒロインだと思ってます。

サラサラな金髪、イケメン、料理が上手で感情的。ほら、ヒロイン要素だらけじゃないですか?

エンディングってヒロインがクローズアップされがちじゃないですか。ほぼルーク一色だし。走ってるし。それにしても良い曲。

ナツ子の髪型について

最初に『全修。』を観始めたら、誰もが思うと思うんです。

何その髪型!?

一応お話の中で髪型の理由に触れる部分があるんですが、それよりも色んな表現に活かされているんだって観ていくうちに納得しました。

ナツ子の髪型は特徴的なだけじゃなくて、その場の状況や感情表現にも活かされているんですよね。そして話が進むのと同時にナツ子の心情も載せられているように変わってきていると感じました。

これも原作のないオリジナルアニメだからか、キャラクターの表現の自由度が高いと感じますね。

それに感情表現に多彩な色が使われているのが、分かりやすい上に画面が華やかで好きです。

異世界転生ものなのにタイトルがなぜ『全修。』なのか

これ思いませんでしたか?なぜ異世界転生しているのに、タイトルが『全修。』なのか。私は途中まで全然分からずに観進めていました。

でも、7話と8話を観た時にようやく腑に落ちました。そういう感じなんだって。

ナツ子が何を全修するのか、何を全修できたのか、ぜひそれぞれが感じて考えて欲しいですね。

最近の物語、特にアニメは説明的な作品がものすごく増えたと思うんですよ。そう思いませんか?

なぜそうなったとか。何が起こったとか。セリフやナレーションで逐一説明しているような作品。

そういう物語には少し食傷気味になっているのですが、『全修。』には視聴者がどう感じるかとか、何を考えるかとか、全てを説明するのではなく絵や音で魅せてそれぞれが考察する余白のある作品だと思いました。

こういう「各々で感じ取ってください」という作りの作品がすごく好きなんです。

何回でも観たくなるし、観るたびにその時の価値観や経験値で印象が変わるので面白いんですよね。

はい、全修されました。

特に物語の最後の終わり方がすごく良かったです。名作ですよ『全修。』

それと、animatetimesさんのスタッフ連載インタビューがとても良かったです。

『全修。』は多数の配信サイトで視聴できます。

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私はprime videoで視聴しました。

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最後までご覧いただきありがとうございます。アニメ、楽しんでいきましょう。

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